はじめの一歩として薪ストーブから
薪ストーブをお寺に設置したいという想いは20年以上前からありました。諸事情がありまして全くできていませんでしたが、ついにこの度、高法寺本堂に薪ストーブが設置されました。このタイミングで無理くりに導入した理由はざっくり3つあります。
- 環境・貧困・エネルギー問題を考えてもらうきっかけとして。
- 自然の豊かさ素晴らしさを感じてもらいたい。
- 高法寺林業計画につなげたい。
環境・貧困・エネルギーに関して目を向ける機会を持ってほしい
日々働いてご飯を食べて寝て、、、それぞれの日常を過ごしているわたしたちですが、日本に住む私たちはエネルギーに関していうと圧倒的な消費国です。自国ではエネルギーをほとんど生産せずに、他国から原材料を購入して消費、山のようなごみを捨て続けています。今の在りよう(経済活動)は、次世代のいのちや貧困に生きる方々、ちいさないのちを無視したものです。
*海外でも一部の特権階級のために、危険な長時間労働を低賃金でさせられているのは貧困状態にある方々の場合が多いです。
単純に自然の豊かさ素晴らしさを感じてもらいたい。薪の炎の心地よさに癒されてほしい
私は以前、家族と約20年ほど田舎の古民家を借りて住んでいました。冬場は薪ストーブを利用していましたので、ほとんどの方が薪の炎に魅了され、心もからだも癒されていくのを何度も見てきました。この大変な人生の中で(仏教的ですね)、くつろぎの1コマを薪の炎が創り出してくれると確信しています。
そして、、、、なんやかんやありまして、
昨年令和5年度 高法寺林業事業をはじめました。
森を蘇らせながら収入を得れるような仕組みをつくりたいという想いがあります。日本の山林は人手が入らないことで荒れに荒れてしまっています。崩壊している中山間地域に山の仕事を創り出し、収益を得て心豊かに生きていける人が増えていけば嬉しいです。今は小さな活動ですが、やり続けます。
人それぞれにできることは違うと思いますが、お寺としてはまずははじめの一歩として薪ストーブから、、、、
住職 玉城 秀大